資産1万倍を目指す複利運用

大きな利益を狙える複利運用についてお伝えします。混乱や迷いが一切生じないよう、メインコンテンツでは複利運用について一切言及しませんでした。

単利運用と複利運用の違い

単利運用は口座残高が増えてもLot(取引数量)は一定値のままで、複利運用は口座残高が増えるにつれLot(取引数量)も増えます。

単利運用時のリターンは以下のようなグラフになります。

一方、複利運用時のリターンは以下のようなグラフになります。

両者を重ねると以下のようなイメージです。

単利運用のリターンは一定水準のままで、複利運用のリターンは指数関数的に増えていきます。

リターン面に関しては、単利運用 < 複利運用 という図式が成立します。

一方、「リターンとリスクは比例する」と繰り返しお伝えしているように、リスク面も無視できません。

単利運用の場合、口座残高が増えてもLot(取引数量)が一定値のままなので、損失が出た時の額も一定水準のままです。よって口座残高が増えるにつれ、ドローダウンが減少していきます。

例えば運用資金が100万円で、10万円の損失(または含み損)が出た場合、ドローダウンは10%です。

その後、口座残高が200万円に増えた場合、同じ10万円の損失が出てもドローダウンは5%となり、より安全に運用できるということです。

一方、複利運用した場合のドローダウンは以下のようになります。

複利運用の性質上、ドローダウンは一定水準のまま推移しています。Lotを上げるということは利益額が増える反面、損失額も増えるということです。

安全面に関しては、単利運用 > 複利運用 という図式が成立します。

どちらの運用で行くか?

利益重視なら複利運用。

安全重視なら単利運用です。

シンプルにこれだけです。

これから複利運用の設定方法について解説していきますが、単利運用でいく場合は以下の設定変更は不要です。最初に設定したままの状態で運用を続けてください。

複利運用の設定方法

変更箇所は2か所です。

チャート画面右上の笑顔マークをクリック

「パラメーターの入力」タブをクリックし、AutoRiskの「false」をダブルクリックして「true」を選択

AutoRisk:true=複利運用、false=単利運用となります。

「AutoRisk」を「true」にすると、口座残高に応じてシステム側が自動でLotを上げてくれます。都度、わざわざ手動でLot変更する手間が無くなります。

また、「StartLot」の値は無視され、「RiskLimit」の値に応じてLotが自動計算されます。

RiskLimitの値をダブルクリックして任意の数値を入力

複利運用でも、低リスク低リターン、中リスク中リターン、高リスク高リターンの3パターンに大別されます。

RiskLimitの値が小さいほど低リスク低リターン、逆に値が大きいほど高リスク高リターンとなります。

RiskLimitの値は30~100を推奨しています。値が小さすぎるとリターン過少、値が大きすぎるとリスク過大です。リスクとリターンのバランスを考えても30~100が適切だと思います。

参考までに、値に応じたリスクリターンレベルを表記しておきます。

30~50:低リスク・低リターン
60~70:中リスク・中リターン
80~100:高リスク・高リターン

RiskLimitの値の入力後、最後に「OK」を選択すると自動複利設定は完了です。

元本回収までが勝負

単利でも複利でも、最初の元本を回収できるかが重要です。

例えば、初期資金100万円でスタートし、運用で口座残高が200万円に増えた場合、100万円は銀行口座に出金し、残り100万円はそのまま運用を続けるわけです。

こうした場合、もし仮に短期間で大きな損切が連続で発生して運用口座の資金がゼロになるというシステムトレードの最悪のケースが発生しても、銀行口座に出金した100万は無事です。

元本回収さえ出来れば、最悪でも±ゼロの収益に抑えられ、精神的にも大きな余裕を持って運用を続けられます。ですので定期的に出金する意識を持ちましょう。

多くの負けトレーダーは出金する意識が希薄です。利益を一切出金せずそのまま再投資に回そうとします。この場合、負け・引き分け・勝ちの三択になり、負け筋を残したまま運用を続けることになります。

ジョージソロスも「まずは生き残れ!儲けるのはそれからだ」と言っています。これをシステムトレード流に解釈してみると、こうなりました。

「まずは元本回収しろ!儲けるのはそれからだ」

元本回収すれば負け筋が無くなり、引き分け・勝ちの二択しか残りません。堅実に運用したいなら攻撃より防御を固めることを最優先にしましょう。

白石のケース

現在、複利でRiskLimitは最大の100(高リスク・高リターン)45(低リスク・低リターン)で運用しています。

なぜ、これほど積極的にリスクをとれるかと言うと、既に元本以上の利益を出金しているからです。もし仮に運用口座の資金がゼロになっても、+収益が確定しているわけです。

いわば「勝つことが確定している宝くじ」を保有しているのと同等で、最悪でもそこそこの利益、最高でも青天井の利益が出るという、極めて割のいい運用ができます。勝ち一択のゲームなので心理的にも大きな余裕をもたらしてくれます。

この宝くじがどこまで化けるか分かりませんが、やることと言えば放置です。放置して放置して宝くじの結果が出るまで楽しみに待つだけです。

元本回収し、さらに元本以上の利益を出金できれば、このような無敵状態を楽しめますよ^^

元本回収前は低リスク~中リスクで回し、元本回収後は高リスクで回す。俺はこの流れできました。

複利運用した場合の過去データ

複利運用(RiskLimitは最大の100)で2014年1月~2020年9月、回した場合のバックテストを公開します。

バックテストとは

簡単に言えば、過去相場でシステム運用した場合のシミュレーション。あくまで過去相場での成果であり、未来の成果を保証するものではない。

バックテストによれば、7年間で資金が1万倍以上に増え、桁にすると4桁プラスです。初期資金が10万なら10億です。英語表記で分かりにくいですが、Initial deposit=初期資金、Total net profit=総利益です。

あくまでバックテストに過ぎず、過度に期待するものではありません。未来のことは誰にも分かりません。不確定要素がある以上、高リスク高リターンで運用する場合は元本回収後にするのが堅実です。

Q&A

Q
メインコンテンツにあった「投資金:StartLot=10万円:0.01」の比率を維持したまま複利運用する場合、RiskLimitの値はどうすればいいですか?
A

45で設定してください。

口座残高RiskLimitLot
50万円450.05
100万円450.10
RiskLimit=45にした場合のLot
Q
RiskLimit30と100ではどれくらい損益に差が出ますか?
A

およそ3.2倍とお考え下さい。(0.23÷0.07=3.28571428571)

口座残高RiskLimitLot
100万円300.07
100万円400.09
100万円500.11
100万円600.14
100万円700.16
100万円800.19
100万円900.21
100万円1000.23

それぞれのRiskLimitに対するリスクリターンレベルは以下のようになります。

RiskLimitリスク・リターン
30低リスク・低リターン
40低リスク・低リターン
50低リスク・低リターン
60中リスク・中リターン
70中リスク・中リターン
80高リスク・高リターン
90高リスク・高リターン
100高リスク・高リターン
Q
今の単利運用から複利運用に切り替えたいのですが、設定の代行をお願いできますか?
A

可能です。備考欄に複利運用の希望の旨、またRiskLimitの値をお教えください。特にない場合は45(低リスク・低リターン)で設定しておきます。ただ、ぶっちゃけご自身で設定した方が早いです(笑)

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