暴落で資産を増やす勝率100%を叩き出したシンプル手法

今回お伝えする手法は過去の経験則でしかなく、未来の成果を保証するものではありません。(過去は未来を保証しない)

株式投資をやっていると極力避けたいのが暴落による損失ですが、暴落はいつか必ず発生するものであり、暴落を避けるのではなく、暴落と上手く付き合う事を考えた方が賢明です。

暴落が怖くて投資を始められなかったり、投資をしている最中でも暴落の不安が付きまといがち。実際に暴落が起きると投資家の心理をグラグラ揺さぶってきます。

この暴落時の対応によって、株式投資で成功する人・しない人に分かれます。

暴落に見舞われると多くの投資家がパニックに陥り、売りの連鎖が発生して更に価格が下がっていきます。この時どうすべきか?結果論を言えば、売却せずそのまま保有しておくのが正解でした。

しかし、ただ暴落を眺めているだけでは、せっかく得られた収益を逃しているかも知れません。そこで今回は、暴落を逆に利用して資産を増やす勝率100%を記録したシンプルな方法をお伝えします。

暴落=ピンチではなく、暴落=チャンスと捉えれば、暴落にビクビク怯えることがなくなり、よりメンタルが安定し、長期投資の継続性が高まります。

売買ルール

投資対象株価や業績が右肩上がりの銘柄
買い時①高値から10%下落
買い時②高値から20%下落
買い時③高値から30%下落
売る時永久保有(売らない)
or
+10%以上の含み益で利確

売買ルールは小学生でも実行できるほどシンプルです。むしろ複雑で高度な分析を要する手法ほど継続性が低下します。その手法を10年、20年、30年と継続できるのか?を考えれば、売買ルールは結局シンプルが一番です。

「簡単なことをやれ」ウォーレン・バフェット

株価や業績が右肩上がりの銘柄を選び、高値から10%下落したら1回目の買い、20%下落で2回目の買い、30%下落で3回目の買い。買うポイントはたったこれだけ。

米国高配当ETFのVYMを事例に解説します。

VYM

VYMは運用開始時から長期的に右肩上がりで、どこで買っても保有し続ければプラスであり、勝率100%を記録してきました。最悪、2008年のリーマンショック直前に買っても、長期的にはプラスでした。

優良銘柄は一時的に株価が下落しても、元に戻ろうとする習性があります。そこを突くわけです。

大切なのは一括買いではなく、3つに分散することです。一括買いすると資金が尽きてその後の下落で買えなくなり機会損失です。基本ルールでは(-10%、-20%、-30%)としていますが(-15%、-30%、-45%)のようにアレンジするのもOK。

どこが底かなんてプロでも分かりません。だったら事前にルールを決めておけば、平均的に底をとれますし、いざ暴落が起きても慌てず淡々と行動できます。

買った後は、配当目的で永久保有するも良し、含み益が出たら売却するも良し。暴落こそ大きく収益を上げるチャンスです。株価が安くなると配当利回りが上がるので積極的に買いたいですね。

暴落の恐怖を乗り越える工夫

「暴落は買い」口でいうのは簡単。長期的に見れば右肩上がりですが、実際に暴落に遭うと奈落の底に見え、買うのが怖くなるでしょう。

これはコロナショック時のS&P500チャートを切り取ったものです。暴落チャートは滝が落ちているのに見立て「ナイアガラの滝」と比喩されます。実際にリアルタイムで滝に直面すると

・一体どこまで下がるんだ
・俺も売った方がいいかな?
・資本主義の終焉

この世の終わりであるような恐怖に怯え、買えなくなる投資家は多く、むしろパニック売りする投資家が後を絶ちません。この恐怖を乗り越え、自分に打ち勝った者のみが、その後の大きな収益を手にします。

コロナショックで退場した投資家は多いですが、莫大な収益を上げた投資家もいるのも事実。コロナショック後はV字回復して、最高値を更新していきました。底で売った投資家は心底後悔したことでしょう。

では、どうやって恐怖を乗り越えるか?個人的に意識していることをあげます。

暴落=バーゲンセールだと意識する

↑は俺がスーパーで買ったマグロです。昼食にマグロ丼にして食しました。

値段は見てなかったですが、割引シールが目立っていたのと、40%というお得な割引率だったので「あ、買おう」と軽い気持ちで買ったんですね。

暴落で株を買うのもこれと全く同じです。

暴落=割引シールです。普段買っている食材が-10%、-20%、-30%と割引されていたら買わない方が損ですよね?暴落=割引シールと認識することで躊躇なく「あ、買おう」と軽い気持ちで買えています。

逆に、株価が上がっている時は配当利回りが落ち、割高に感じ、買おうとは思えません。価格が下がるまで待ちます。その待ちに待ったバーゲンセールが始まったわけですから、資金を投下しない理由がありません。

始めはドキドキすると思いますが、少額から練習もできますし、慣れてきたら「早く暴落してくれないかなー」という心理になり、暴落が待ち遠しくなるでしょう(笑)

大衆がパニック売りしている中、1人ニヤニヤしながら買い付ける光景は端から見れば変態ですが、投資の世界ではそれが正解なのです。

投資の格言

総悲観は買い

人の行く裏に道あり花の山

お金=紙切れだと認識する

改めて言うと、お金は紙切れです。万札は1万円の価値があるように見える紙切れであり、本質的な価値はゼロです。試しにヤギにお札を与えてみましょう。平気で食べようとしますよ。

人間くらいです、お金に支配され、お金の奴隷として生きる稀有な動物は。

もし万が一、買った株が含み損を抱えたとしてもそれは幻であり、実態ではありません。

「投資は紙切れを使ったバーチャルゲームである」と捉え、開き直ることで、暴落の恐怖を乗り越え、株を保有し続ける握力が高まります。

万が一の時は生活保護がある

これは冗談ではなく、本気で思っていることです。

もし仮に、全財産を投資にぶち込んで全財産を失うという最悪のケースが発生したとしても、命まで失いません。(実際に全財産をぶち込む人はいないと思いますが)

全財産を失ったとしても国民は憲法25条で守られており、生存権があります。生きてさえいれば最低限の生活が保証され、何度でも再チャレンジできる素晴らしい制度があります。

ただし、生活保護=恥と捉えていたり、生活保護を受けるための条件や申請方法に無知だと、いくら素晴らしいセーフティネットでもあなたを守ってくれません。

権利の上に眠る者は、保護に値せず

以前、ある投資系のグループチャットにいた時、そこで「友人が投資で全財産を失って自●した」という投稿がされていたんですね。一体どんな投資をしていたか不明ですが、恐らく過剰にリスクの高い方法をされたのでしょう。

お金を神格化すると、いざ失った時のダメージが大きく、冷静でいられなくなります。お金=紙切れという思考、かつ生活保護を受けるという選択肢がこの方にあれば、自●は免れたかも知れません。

特に、真面目で完璧主義な方ほどストレスを受けメンタルが病みやすく、心身を壊しがち。

昔の俺はザ・完璧主義の時期がありましたが、ある時から真面目に生きるのを辞めたら肩の荷がスッと軽くなったんですね。

人生を悠々自適に過ごす考え方
  • 失敗してもいい
  • 完璧主義より改善主義
  • 心配事は起こってから考えればいい
  • 自分は自分、他人は他人
  • 嫌われてもいい
  • 人生なんて適当に生きればいい

株価も人も常に調子がいいわけではありません。株価が上がるには一時的な下げが必要ですし、人も動くには休息が必要です。

日本の自●が社会問題になっている昨今、投資するしないに関わらず、ストレス社会を生きる現在人は特にメンタル管理が重要になってきます。実際にYuoTubeでもメンタルケア系の再生数が伸びていますからね。

今後は「力を抜く努力」「頑張らないことを頑張る」、いわば自分の心を守るスキルがより重要になってくると日々感じます。

人生には様々なプレッシャーがあります。

俺の中では、投資のプレッシャー、会社経営のプレッシャー、家族を養うプレッシャー、育児のプレッシャー、税金・社会保険料のプレッシャーなど、他にも小さなプレッシャーがあります。

昔みたいにクソ真面目な完璧主義で生きていたら、これら全てのプレッシャーの重圧をもろに受け、メンタルが崩壊し、今頃は泡を吹いて白目向いて再起不能になっていたでしょう。

「万が一の時は生活保護を受ければいい」と精神的に開き直っているからこそ、自分のやりたいことに積極的に挑戦でき、暴落でも平然と買い付けできるわけです。そして収益が上がれば納税額も増えて結果的に国益に繋がります。

俺も決してメンタルが強い方ではありません。学生時代、結婚式場のバイトをたった2日で辞めてしまうほど豆腐メンタルですし、何事も完璧でなくてはならないという呪縛に捕らわれて疲弊していました。

メンタルを変えるのではなく、捉え方を変える

「メンタルは強くあらねばならない」という発想そのものが不要であり、簡単に鍛えられるなら誰も苦労しません。しかし、物事の捉え方を変えてしまえば、不思議と感情も変わってきます。(お金=紙切れという捉え方もその一例です。)

「万が一の時は生活保護がある」これは俺が生きてきた中で最強の思考であり、無敵の思考法だと今でも思います。生活保護=恥という考えでは、いざという時の逃げ道が無くなり、八方塞がりになって心身を壊したり、最悪、自●に繋がりかねません。

株の暴落が発生した時は、遊園地のジェットコースターに乗るような気分で楽しめばいいのです。数年に一回の頻度で訪れるバーゲンセール。これを活かすも殺すもあなたの考え方次第です。

人生なんてゲーム感覚でテキトーに生きればいい。余計な重圧から解放されて結果的にパフォーマンスが向上します。

令和のブラックマンデーの時どうしたか?

2024年8月5日、日経平均が4451円安を記録し、市場がパニックに陥りました。この時、俺は1489をゲーム感覚で淡々と買っていました。

ヤフーニュースやSNSで日経平均暴落がトレンドになっていました。「ついに来たか・・・」久しぶりに証券口座にログインし、1489をルールの奴隷になって買いました。

結果的に成功でした。1発目は2200円で買い、2発目は1990円で買い、その後V字回復して含み益となっています。この後の株価がどうなるか不明ですが、もともと配当目的なので売る予定はありません。子に相続させるつもりで永久保有します。

株価が下落すると通常より安く買える分、配当利回りが高まり、さらに含み益もあるので二つの意味で美味しいわけです。

億り人の投資戦略は実は同じ

株式投資で財を築いた猛者の投資戦略がSNSで話題になっていたのでいくつかご紹介します。皆、似たような考えをしていることに気付きます。

いぬ
2024年1月、億り人達成

かんち@握力おじさん
資産8億円・年間配当2000万円超え

myはぴぃ@父の教え
投資金100万円でスタート→資産1000万円超え

他にあげるとキリがないのでここで終わりにしますが、共通するものが見えてきたはずです。

①優良銘柄の株価が下落している時に買う

②含み益が乗っていたら他の銘柄に乗り換え

②に関しては売買する手間はありますが、やってみる価値はありますね。当然、乗り換えず永久保有するのも全然アリです。

さらに、さらに、さらに、以下の興味深いデータもあります。億を達成した人がどんな投資を行っていたか?アンケート調査をご覧ください。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB20AJP0Q4A620C2000000/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB20AJP0Q4A620C2000000/

日経マネーが行ったアンケート調査によれば、億越えを達成した人は割安株や高配当株を好む傾向があるようです。

統計的に見ると、投資効率の良いインデックス投資(12.9%)より、効率面がやや劣る配当投資(24.3%)で成功した人の割合が多いです。これは驚きの結果となりました。

無理やり一言でまとめると、「億越えは高配当の日本の大型優良株が割安になっている時に買う」ということ。

今回起きた令和のブラックマンデーで割安になった株が続出しましたが、まさしくあの場面で積極的に買える人が株式投資で大成していくのでしょう。

ちなみに、1489は日本の大型優良株を含む高配当銘柄を50集めたETFです。今回の暴落で買えば・・・つまり、そういうことです。

成功したいなら成功者の思考や行動を真似するのが最短かつ確実です。成功者の思考を取り入れれば行動が変わり、行動が変われば結果も変わります。

個別株はIR BANKで業績チェック

個別株投資は投資信託・ETFと比較すると分散が効いておらず、株式投資の中では高リスク高リターンの部類です。

ただリスクが高いと言っても銘柄を最低10以上に分散しておけば、仮に一社が倒産しても10%以下の損失で済みます。業界も程よく分散させれば尚良し。

個別株投資はデータ分析が好きだったり、株式会社や資本主義について更に理解を深めたい方向けです。個別株に取り組むことで、世の中の仕組みがより鮮明に見えるはずです。

俺の場合、以下の流れで個別株を発掘しています。

・YouTubeやX等で永久保有できる高配当株をリサーチ

・IR BANKで業績や配当実績をチェック

「有名な●●さんが言っていかたら」という安易な理由で株を買うのはお勧めしません。保有根拠が薄いと少しの下落や暴落が来た時にイマイチ信用できず、平気で手放してしまうからです。

自分なりに分析して自己納得した上で買った方が、いざ暴落が来ても「この会社なら大丈夫」と信じ抜くことができ、握力が高まります。

長期投資するための心構え

×:●●さんを信じよう

〇:自分の判断を信じよう

「自分を信じる」と書いて「自信」です。他人の人生を生きるのではなく、自分の人生を生きることが、投資も恋愛も大切です。

業績チェック実践

信越化学工業(証券コード:4063)を例に解説します。

IR BANKはこちら

検索窓に、証券コードか社名を入力します。

赤枠の「決算」を選択すると必要な情報が出てきます。

売上高・利益

ざっくり右肩上がりならOK。横這いが続いていたり、凸凹していたり、右肩下がりなら×

信越化学工業はリーマンショック後は業績ダウンしましたが、長期的に右肩上がりなのでOKと判断します。

次はどれくらい借金があるかチェックします。

自己資本比率

全資産の内、借金がどれくらい占めるか表す指標。自己資本比率が高いほど倒産リスクが低い。

70%以上超優良企業で倒産リスクが極めて低い
50~69%平均以上の優良企業。倒産リスクが低い
20~49%一般的な自己資本比率

信越化学工業の自己資本比率は約80%で超優良企業の部類です。

次は配当実績をチェックします。

1株配当

ざっくり右肩上がりならOK。凸凹していたり、横這いや減配が続いているなら×。

信越化学工業は年々増配しており、理想的です。

配当性向

利益の中から配当金をどれくらい払っているかを表す指標。目安として50%以下が望ましい。

配当性向が高すぎると今後増配していく余力があるのか疑問が生じる。信越化学工業は配当性向が低く、今後も増配する期待が持てる。

個別株でチェックしているのはこれくらいです。個別株に挑戦する際は参考にしてみてください。

資金配分をどうするか?

今回お伝えした暴落手法を採用する場合、株式投資に回す資金を

・インデックス投資(3割)
・配当投資(3割)
・暴落手法(3割)

という風に均等割すればバランスが良いです。例えば、株式投資に回すお金が100万円とすると

・インデックス投資(30万円)
・配当投資(30万円)
・暴落手法(30万円)

となり、暴落手法の30万円は普段は現金として保有しておき、暴落が起きた時に3段階に分けて投資していく流れです。もし暴落が不十分で資金が余ったら次の暴落まで待機か、他に充当するでも良いです。

一方、徹底的にほったらかし運用を追求したいなら暴落手法は採用せず、インデックスや配当株を自動積立設定して放置するのでも良いです。

あなたの性格やライフスタイルに合致した方を採用するのが長続きする秘訣です。ぜひ、あなたなりに考え、自分だけのマネー王国を築き上げましょう。

暴落=ピンチと捉えるか?暴落=チャンスと捉えるか?同じ株式投資をしていても考え方が真逆だと行動が真逆となり、結果も真逆のものになります。やはり投資はマインドビジネスであり、テクニックや技術ではなく、実践者の思考によって成果が変わる一種の哲学かも知れませんね。