大きな損切を受けた時

今まで順調に利益を上げていたのに大きな損切を受けた・・・そんな時に読むコンテンツです。

forextruck(USDCAD)

年末に大きな損切を受けてしまいましたね。個人的には「やっと来てくれたか」とある意味ひと安心しています。今までが順調過ぎたので逆に怖いと思っていた部分もありました。

この時の俺は複利運用(AutoRisk=true、RiskLimit=45)で運用しており、約40%の損切となりました。単利運用であればもう少し損失割合が少ないはずです。

こちらのコンテンツでも「投資に絶対はない以上、forex truck も今後大きな損失が出る可能性もゼロではありません。頭の片隅に入れておくといいでしょう」とお伝えしていましたが、実際体験してみると精神的ダメージがあると思います。

なぜ損切となったか?

結論を言えば、システム側が「これ以上トレードを続けるのは危険」と判断したためです。

損切となった6ポジション

年末年始はトレーダーが休暇に入り、薄商いとなり、相場が荒れやすい傾向にあります。

通常、年末年始はシステム側もトレードをお休みしますが、12月13日以降から保有している6つの買いポジションの価格がズルズル逆行し、屈伸運動も不十分で決済に至らず、含み損も膨らんでいました。

ナンピンマーチン型システムにとって最も嫌な展開でした。

含み損を抱えたまま危険相場である年末年始に突入してしまい、これ以上トレードを続けるのは危険とシステムが判断し、セーフティ機能である損切が発動しました。

逆に、ここで損切せずポジションを保有し続けた場合、更に価格が下がって更に大きな損失を被る可能性もあった以上、今回の損切はbestではないかも知れませんがbetterだったと思います。

まずは生き残れ!儲けるのはそれからだ

byジョージ・ソロス

ドローダウン期はいずれ来る

以下の画像はバフェットも推奨するS&P500のチャートです。

S&P500

米国企業を代表する約500の企業が採用されている株価指数。バフェット氏が妻に「資産の90%をS&P500に投入せよ」と遺言を残している。

ご覧のように、S&P500でさえも-56.8%(リーマンショック)、-33.9%(コロナショック)の下落を記録しており、FXも株式もドローダウン期はいずれやって来ます。

結果論ですが、●●ショック後も投資を続けたトレーダーは下落を回復して最高成績を更新し、●●ショック後に投資を辞めたトレーダーはその恩恵を受けられませんでした。

同じ出来事が起こったのに、なぜ続ける者と辞める者に分かれたか?

しゃがむ→飛ぶ

以下の画像は別のシステム(FXStabilizer_AUD – Turbo)の資産曲線です。

S&P500同様、ドローダウン期があるのが分かるかと思います。

こちらも結果論ですが、過去2回の大きな損切を受けた後も、稼働を続けていれば損失分を回復して最高資産額を更新しています。

FXも同様、損失後も稼働を続ける者と辞める者に分かれるでしょう。

相場が屈伸運動しながら動くのと同様、資産曲線も屈伸運動しながら右肩上がりを描きます(あくまで期待値のあるシステムの場合)。

「しゃがむ→飛ぶ」という物理現象は、投資の世界でも同じ事が言えそうです。深く沈まないと高く飛べませんよね。

他にも同様のシステムの成績をいくつか列挙します。

FXStabilizer_USDCAD

↑はforextruckと同じ通貨ペア(USDCAD)を扱うシステムですが、今回の相場で同じように損切を受けました。

inControl

↑こちらも一度大きな損切を受けていますが、その後回復し最高額を更新。

FXRiseUP

↑損切を受けて回復途中の段階。

以上、列挙したシステムは全てナンピンマーチン型で年単位で長期的に生き残っているものです。共通して言えるのは「ドローダウン後はしばらくドローダウンが来ない可能性が高い」という点。

今回forextruckも初めてドローダウンを経験しましたが、稼働し続ければ損失を回復して最高額を更新する可能性が高いと判断し、俺は変わらずシステムを稼働し続けています。

「絶対そうなります」と断言したいところですが、投資に絶対はない以上、可能性の範囲内でしか言えません。

4つの壁

投資で成功するためには4つの壁があると考えます。

①:投資を始めるまでの壁

②:ドローダウン後も投資を続ける壁

③:ドローダウンから回復するまでの壁

④:②③のサイクルを淡々と回し続ける壁

今回の損切によって多少の精神的ダメージがあったと思いますが、決して悲観的に捉える必要はなく、誰もが通る道であり、相場をより深く理解できる絶好の機会です。

ドローダウンを避けるのではなく、ドローダウンを経験したこと自体が大きな財産であり、次のステージへ進むための登竜門です。

俺は過去に何度も損失を経験しているので耐性がつき、今回もあまり痛みを感じませんでした。全く痛みを感じないというわけではなく、蚊に刺された程度のチクっとした軽い痛みはあります(笑)

また既に元本以上の利益を出金済みでプラス収益が確定しているのも心理的に大きな余裕をもたらしてくれています。

「せめて皆さんが元本回収できるまでは・・・」と陰ながら祈っていたのですが、残念です。

要は期待値ビジネス

FXを一言で表現すると期待値ビジネスです。

勝ち負けを繰り返して総合的にプラスにしていく。利益だけでなく損失もすべて付き合って結果的にプラス収益にしていくわけです。

これをを理解していないと投資を続けることは難しいです。

「損失は嫌、利益だけ欲しい」という思考は、「労働は嫌、給料だけ欲しい」という発想と同じです。何かを得るには何かを差し出す必要があります。ノーリスク・ノーリターン。

期待値がある限り自ずと資産は増える

例えば、サイコロを投げて奇数が出れば+100円の利益、偶数が出れば-90円の損失が出るゲームがあったとします。このゲームを続けるとどうなると思いますか?

奇数の確率50%、偶数の確率も50%です。10回サイコロを投げると

+100、-90、+100、-90、+100、-90、+100、-90、+100、-90=+50の利益となります。これが100回、1000回と試行回数が増えれば利益も大きくなります。

勝率50%なので-90、-90、-90、-90、-90、-90のように6連敗や7連敗といった連敗期(ドローダウン)も当然あります。

運悪く、ゲーム開始直後に連敗期に当たったとします。スタートからいきなり6連敗するとその期間で見れば勝率0%ですが、根気よく続けることで連勝期も出てくるので、勝率は50%に近づきます。この現象を「大数の法則」と呼ぶそうです。

大数の法則

確率論・統計学における基本定理の一つ。試す回数が増えると確率が一定値に近づくこと。サイコロを振って1の目が出るかは偶然ですが、振る回数を増やすとその確率は6分の1に近づきます。

サイコロの目を予測するのではなく、負けも勝ちも全て受け入れて無感情でサイコロを投げ続けるだけです。

期待値がある限り数字も積み上がっていきます。

大数の法則の具体例

大数の法則をビジネス活用している業界があります。例えば、保険会社。

過去の事故発生率を計算し、「顧客からの保険料の受取(+)>顧客への保険の支払い(-)」という期待値のある仕組みを構築すれば収益モデルは完成です。あとは顧客を増やすだけで売上も増えていきます。

保険会社も勝ち負けを繰り返して総合的にプラス収益にさせるビジネスモデルです。もし保険会社が負けを受け入れず、難癖つけて保険の支払い(ー)を渋るとどうなるでしょうか?

「あそこの保険会社は事故っても保険が下りない」と信用を下げ、顧客離れで売上も落ち、最悪倒産です。

FXも保険会社も期待値ビジネスである以上、負ける時は必要経費として捉えて素直に受け入れたほうが健全です。

損切後のシステム設定は?

これが絶対というわけではありませんが、設定の変更は不要と考えます。

損切したことで投資金が減り、投資金:StartLot=10万円:0.01の比率が崩れたと思います。通常より若干リスクが高まっていますが「ドローダウン後はしばらくドローダウンが来ない可能性が高い」と判断し、そのまま運用を続けます。

「投資金:StartLot=10万円:0.01」はあくまでスタート時点での設定ルールであり、損切後も適用すべきかは別の話です。

ここで投資金の減少に合わせてStartLotを下げると、今後訪れるであろう連勝期の利益も落ちることになり、期待値が下がってしまい

③:ドローダウンから回復するまでの壁

③までの到達スピードが遅くなります。

期待値的に考えれば、たとえ損切後も最初の設定のまま運用を続けるのが良いと考えます。

当初から一貫してお伝えしているように、「システム稼働後は何があっても放置」を俺は徹底しています。

サイコロゲームの掛け金を変えるのでもなく、負けを嘆くのでもなく、勝ちに喜ぶのでもなく、無感情のまま淡々と振り続けるだけです。

ただの数字ゲームです^^